長い間窪田小学校の体力づくりを支えてきてくれた「相撲場」の屋根が取り壊されました。経年劣化で危険な状況となったためです。子どもたちは、何事かと中庭を見ていました。以前私が窪田小に勤務している時にも、市相撲大会への参加に向けて練習会を行いました。仕方のないことですが、やはり寂しいものです。
5年生国語の時間です。「論語」を教材に、古典に親しむ学習をしていました。日常生活の中で触れることがとても少なくなった古典ですが、例えば、いわゆる5・7調の言葉のリズムは、日本文化の大切な要素として私たちの中に受け継がれてきています。新しいものが生まれてきても古くからあるものが不要になるわけではなく、価値が失われるわけでもありません。長く守られてきたものが持つ、そのものにしかない価値を受け継ぐ必要があります。
3年生が、国語辞典を使った言葉調べの学習をしていました。電子辞書やインターネット検索に頼りがちな現代ですが、印刷物として「本」になっているからこそ良いところもあるのです。紙をめくって調べる検索が基本です。便利なものだけに飛びつきがちですが、不便なものの価値を理解し、不便さを楽しむ心を育てたいものです。